インドネシアで家庭車といえば、圧倒的に多いのが、トヨタ キジャンです。
キジャンは、インドネシア語で「鹿」という意味で、東南アジアだけで販売している車です。3列シートで7-8人乗れて、荷物がたくさん積めて、(2000ccクラスで)価格も(高いですが)極端に高くない、人気も高くリセールバリューも良い、ということで圧倒的支持を受けています。
その他の家庭車で多く見かけるのは、アバンザ(ダイハツ, 1500ccと思う)、が非常に多く、大差の次々点がトヨタ カローラ、ホンダ モビリオ、スズキ アリーナ APV、日産セレナ等々。ジャカルタは、渋滞世界一の残念な称号を頂いているので、家族の人数が多くなければ、アバンザは燃費的にも良いので、結構良いと思います。
写真はダイハツ ゼニアの広告の写真。製造元はダイハツですが、トヨタのエンブレムがつくと「アバンザ」になります。要は同じ車です。
ジャカルタでは(遠出をせずに)普通に暮らしていても、毎週のようにガソリン代が発生します。1L:70-80円程度ですが、多くの距離を走ってもいないのに、渋滞中のエアコンでガソリンが消費されてしまうので、それなりに量が消費することになってしまいます。(ガソリンスタンドでは、クレジットカードは使えます。)
会社の通勤車では、CR-V(ホンダ)、パジェロ・スポーツ(三菱)、アコード(ホンダ)、カムリ(トヨタ)、フォーチュナー(トヨタ)、アルファード(トヨタ、1億ルピア程度=9百万円程度)といった高い車も見かけますが、日本人が家庭車でわざわざ買う人はほぼいないでしょう。
また日本で言うところのFit(ホンダ、現地名Jazz)なども走っていますが、インドネシア人にとって、未だ、車の所有はステータスなので、日本と違って、Fitのような小型車は意外と少ないです。
車のネーミングに関する余談ですが、昔、三菱自動車が対抗して クダ(インドネシア語で馬という意味)という車を出していたようです。日本での宅急便の動物対抗(ヤマト=ネコ、西濃=カンガルー、日通=ペリカン等)を思い出しました。
ともあれ、家族が小学生以上に大きくて4-5名以上の乗車がよくあるのであれば、キジャンは最有力と思います。
キジャンは2015年11月にフルモデルチェンジをして、最高級グレードQは3億ルピア(270万円位)を超える高級車といえる価格のグレードも出てきていますが、実はこれが一番人気(日本人ではなく、お金持ちのインドネシア人に支持されている)です。
その他、グレードはV,G,E,Jというものがあるらしいですが、大部分の日本人はGが多いと思います。(革張りシートではなく、普通のシート。木目調のパネルではなく、普通のパネルのグレード。リセールバリューを考慮すれば、極めて妥当なクレードです。)
なお、SUVが良くて、そこそこの価格でデザイン重視の方は、最近発売されたホンダのBR-V(1500ccでスタイリッシュ、2.3ー2.6億ルピアと宣伝の看板がよく出ている)や日産Jukeあたりも、とても良いと思います。モビリオはSUVでは無いですが、なかなかスタイリッシュです。
圧倒的にトヨタ、ダイハツが強く(半分以上)、次点でホンダ、三菱といった感じです。日本車のシェアが9割を超えていますので、日本で言う外車はベンツ、BMW等、あるものの、圧倒的に少ないです。ちなみにフォードは日本同様、インドネシア市場から撤退することを表明済です。
メンテや目立たないことを考えても日本車というのは、良い選択肢だと思います。
トヨタ車の価格表はこちらです。
ホンダの価格表はこちらです。
日産の価格表はこちらです。
来た当初は、余裕がなくてキジャンしかわからなかったけど、今ならホンダのモビリオもありだと思います。
家庭用車に関することは、こちらでまとめています。
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