ここのところ、ずいぶんルピア安となっている。過去3-4年ではもっとも安くなっていると言えるだろう。(直近の為替は、134ルピア/円、14,880ルピア/US$である。)
110ルピア/円を基準とすると通常より、2割程度安くなっている。
日常では、円で給与を受けている人はウハウハ(?)だが、現地通貨で給与を受けている人は、あまりこのメリットがなく、逆に日本帰国時の価値が目減りするので、残念だと思っているだろう。
そうは言っても、まだ許容範囲のブレなので、過去の通貨危機のようなことが起きないことを祈るのみである。
個人としては、通貨の暴落は良いのだが、社会として、治安の維持という面から、通貨暴落が起きれば、輸出はドル建てが多いだろうから、一時的には良いのだが、インフレが進み、生活に困り、治安が悪くなるというスパイラルに陥ることが危惧される。何しろ、新興国で大切なのは治安である。
現地で働く会社員でも大手の部長さんクラスになると多くがシンガポールに外貨預金を持っていたり、現物の家や土地をもって、インフレ対策をしている。
こういった話を聞くにつれ、日本の高度成長期のようで羨ましく思う。
ただ、こういった皆が希望が持てる、そんな状態を維持する意味でも急激なルピア安は望ましくないのである。閑話休題的な内容だった。
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