2015年12月26日土曜日

ジャカルタ アパート事情・相場、住む場所 (その2)

前回(←リンクはこちら)の続きです。

モール接続型のアパートですが、これはもう住む人の価値観次第です。メリットはとにかく買い物が便利な事、渋滞の中、車に閉じこもる必要性が減るので、特に小さいお子さんがいらっしゃる方はメリット大だと思います。デメリットは(ショッピング)モールには不特定多数が集まるので、多少治安が心配(セキュリティはいるので大丈夫だとは思いますが)という点と、モールで演し物を開催した際にスピーカー音やライブ等の音がうるさい、といったところかと思います。高層階に住んでいれば、これはかなりの確率で解消されるとは思います。ですので、モール一体型アパートの場合は日曜日に現地を見てみるということが良いのでは?と思います。

インドネシア人の同僚に聞いてみると、「そんな高いところに住んでいるのか?俺の家を今の半額で貸してあげるよ。」と冗談半分にも言われるのですが、治安面とJJS(ジャカルタ日本人学校)へのスクールバスの関係(アパートと違って、戸建てにはスクールバスが来ないから、戸建ての場合は家庭用車での送迎になる)や近所付き合いの難易度から、なにかと大変なので、現実的にはコストは高いですが、それなりに日本人も住んでいるアパートを選択せざるを得ないのが実態だと思います(廻りが柵等で囲われている戸建てなら、まだ考慮可能ですが中上級者向けと思います)。なお現在、スクールバスがでているアパートに関してはJJSのホームページを参照すると(学校までのおおよその時間と一緒に)一覧表が出ていますので、これは結構参考になると思います。
JJSスクールバス停車アパート


単身者の場合は選択肢がかなり広がりますが、どちらかというとサービスアパートで掃除をしてくれる、共有ランドリーがあって洗濯が自分でできる(この2点は通いのお手伝いさんを週2-3回お願いすることで解決できる=6-7千円/月前後か?)、仕事場までが近い、夕食を食べる場所が近い、といった点が優先事項になるのだと思います。朝食はコーンフレークなどのシリアルとフルーツで簡単に済ませることもできますが、夕食は一日の疲れを癒やすために、ちょっと一杯の晩酌と共に過ごしたい方は、やはりモールに近いアパートだと相当便利だと思います。自分で手料理を作る方はどこでも大丈夫ですが、不精な方は冷凍ピザ等の取り置きだけでは飽きるでしょうから、レストランのレパートリーも確保しておかなければいけませんね。

インドネシア料理だけだと飽きますが、ジャカルタには日本食、中華、イタリアン等々、お店はたくさんありますので、費用を考えなければ、この面では大丈夫です。ただし、日本と同じチェーン店でも例えば、吉野家は味付けが日本よりも格段に濃い(現地の好みに合わせている)、天丼の天やは衣がガリガリ(日本のようにさっくりとした食感だとだと揚げが不十分と思われる)、トンコツラーメンの一風堂は、高い上にややトンコツが薄く感じる(高級ショッピングモールに入っているので地代が高いのだと想定)、とか同じ味は求められないですが、チェーン店以外も色々なお店がありますので、探索する楽しみはあると思います。ただ当然ですが、インドネシア料理と中華料理のパフォーマンス(費用対効果)が特出して高く、次に韓国料理、日本食系は総じてパフォーマンスは落ちる(割高)傾向にありますが、一部の店では日本並の価格で(こちらでは高いですが)日本と同じ味を楽しめますが、ちょっとしたお店(ファーストフード系では無い本格的な日本食のお店)は日本よりもかなり割高な事が多いです。

話は元に戻り、アパート事情ですが、ここまでに書いた通り、1)場所で絞る→2)価格で絞る→3)環境や条件で絞る(2と3は逆の場合あり)、の手順で選ぶしかありません。また需給バランスが悪いので(売手市場)、価格もこなれておらず、会社の規定で上限額等が決まっている上、古くなってもインフレで家賃は値上がりする状態ですので、結構苦戦する方が多いです。かくいう私もアパート選択は相当な時間と労力(現場を見に行くので大変)をかけましたが、そのかいあって、何とか今の家をみつけることができました。気にいったアパートがあれば、部屋が無い、といわれても本当に無いのか?もう一度、確認してくれ、というと空き部屋が出てくることもよくあり(多少、条件にあわない部屋等があっても、強く言わないと代替案を出してこない場合が多い)、何度か確認してみるのも手だと思います。


アパートに関しては不動産会社が所有しているアパート、各部屋異なったオーナーが所有しているアパートの2種ありますが、後者が一般的です。ですので、同じアパートでもまったくインテリアのセンスが異なる場合が多いです(一般的に家具は既にオーナー側の手配でセットされている)。家具やカーテン等に関しては、オーナーに替えてくれ!というと、入居してくれるなら交換するという例も散見されているようですので、ためらわずに何でも強く要請するのが良いと思います。日本人は、何かをあまり強く要請するのに慣れていないと思いますが、インドネシア人はバジャイ(3輪タクシー)に乗るのも価格交渉ありき、ですので、交渉慣れしています。躊躇せず、要請して、少しでも生活のストレスを無くすのが良いと思います。

また新築に関しては、注意をしたほうが良いと多くの方が言います。日本と違い、水漏れ等々、新築時にこそ、問題が多いので、新築アパートに前の人が3年程度住んで、ひとわたりバク出しをして、問題を解決されたアパートに住むのが楽、とも言われています。

所変われば、新築に関する考えも違うという感じです。

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